私は陸上競技の800m走を専門に、高校・大学・実業団で約10年間走り続けてきました。
世界陸上やオリンピックのトラック種目には100m,200m,400mの短距離種目と、800m,1500mの中距離種目、5000m,10000mの長距離走に分けられます。その中でもトラックを2周する800m走は、“走る格闘技”とも呼ばれ、スタート直後から接触や転倒も珍しくないそれはそれは苦しい種目です。
加えて800m走は、持久力(有酸素能力)と瞬発力(無酸素能力)のどちらも高水準で有していなければ勝つことができない種目のため、日々のトレーニングでは短距離選手と一緒に走ったり、時には長距離選手と一緒に走ったりと、トレーニングに工夫が必要とされました。
苦しい事はもちろん多かったですが、互いに努力を重ねてきたライバルたちと称え合い、また高みを目指して進んでいけたというのは貴重な体験でした。
大学を卒業後、実業団に所属しオリンピック出場を目指してトレーニングを続ける中で、ある日大きな怪我をしてしまい、それ以降自分らしい伸び伸びした走りが全く出来なくなってしまいました。
いつ痛みが再発するのではないかという恐怖。心から笑えない、練習が楽しくない毎日が続きました。
筋力トレーニングを一生懸命やって、モリモリ筋力をつけたりもしましたが、カラダは逆に硬くなり痛みは増しました。
全国各地の有名な治療家の先生のところまで足を運びました。マッサージ、鍼、電気、超音波。しかしどれも期待したほどの効果はありませんでした。
今思えば、表面的なことだけに目を向けて、怪我の原因と向き合っていなかったのだと思います。痛み止めや湿布で一時しのぎをして、治ったかのように思い込もうとしていただけだったのです。
そしてついには逃げるようにして陸上競技の世界から引退し、大好きだった走ることさえ、いつしかしなくなりました。
当時、筋力が足りなかったわけでもなく、治療方法が悪かったのでもなく、もっと根底にあるカラダのベースの部分が間違っていたことに気づいたのが、現役選手を引退して5年経った頃でした。本当の意味で自分のカラダに目を向けていなかったのです。
カラダのBASE、とは何でしょうか?
私の考えではピラミッドの一番下の土台に当たる部分 “リラックス” “体軸” “腸内環境” “ミネラルバランス” “マインドセット(心)” この5つが軸だと考えています。
この部分を蔑ろにしたせいで、ピラミッドはバランスを崩し、怪我という形で私は陸上競技を引退せざる終えなくなったのです。
ピラミッドの一番頂点の部分は、専門的なテクニックや技術です。ここしか鍛えていないと頭でっかちになり大きいピラミッド(スポーツなら世界で活躍する選手)にはなれません。
しかし、このカラダのBASEと言うのはどちらかといえば、目で見えない部分のように感じます。分かっているつもりでも多くの人はこの部分を分かっていません。
目にみえる部分、つまりピラミッドの頂点ばかりに意識が向いてしまい本質を見失ってしまうのです。
昔の日本ではカラダという漢字は“体”ではなく“體”を使っていたらしいです。
骨が豊かと書いて體。昔の日本人は、骨を巧みに使う身体感覚が今より遥かに優れていたのだと思います。
内面の骨の感覚や深層筋そして内臓が活発に使われるためには、表面の筋肉は緩んでいる必要があります。
現代人はここがガチガチ緊張状態です。ほとんどの痛みや不調の根本原因は筋肉の力みにあります。
ガチガチに體が力んでしまう原因としては、
①日常生活の姿勢・歩き方の間違い
②心理的肉体的ストレス、心の使い方の問題
③食べ物や飲み物による腸内環境悪化の影響(添加物、農薬、薬などによる害)
などが考えられます。
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